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以前は「プールの後で目を洗う」ことは常識とされていて、私たちが子どものころは痛いのを我慢して必死で目を洗っていました。しかし、2008年に「水道水の消毒に使われている塩素が角膜を傷つけ目に悪影響を及ぼす」という内容の論文が慶応大学眼科グループより発表されました。 |
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その論文の要旨は |
1. |
プールと同じ濃度の塩素を加えた生理食塩水で洗眼すると、角結膜上皮に傷がつき角膜上皮バリアーが破壊される。 |
2. |
水道水による洗眼でも、眼表面を保護しているムチン層が洗い流されてしまう。 |
ということです。 |
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しかし、学校保健法ではプールの後の洗眼を指導するように記載されており、学校の現場では少なからず混乱が生じました。そのため日本眼科医会から次のような見解が出されました。 |
「プールにはゴーグル使用が望ましい。プール後は必要ならば、防腐剤無添加の人工涙液を点眼したり、簡単に水道水で目のまわりなどを洗うのも良い。なおプール後の水道水での洗眼は積極的には勧めない。」 |
このような研究結果や見解が出されていても、水泳でゴーグルを使用するには眼科医のサインが必要な学校がまだまだあります。お子さんが学校でプールに入られる際にはゴーグルを着用できるように学校へお願いされるとよいと思います。 |
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また、プールの後で目がゴロゴロするようであれば、前回紹介しましたソフトサンティアをご使用いただくとよいと思います。 |
2010年6月1日掲載 |
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