|
|
|
|
視神経乳頭小窩とは、視神経乳頭の一部に異常な窪み(小窩=ピット)がある状態でのことです。胎児期の胎生裂閉鎖不全によって生じる先天的な異常と考えられており、約1万人に一人の割合でみられるとされています。
視神経乳頭小窩だけであれば視力に異常はなく、視野検査でわずかな異常を検出する程度です。しかし、30%程度の頻度で漿液性網膜剥離を生じ、その網膜剥離が黄斑部に及ぶと視力に影響を来たします。その状態をピット黄斑症候群と呼んでいます。 |
|
写真:視神経乳頭の下外側部分に乳頭小窩があり、そこから漿液性網膜剥離が水滴状に広がっている。 |
|
網膜剥離がなければ定期的に眼科で検査を受けられるとよいでしょう。網膜剥離がある場合は網膜専門医の診断を受け、必要であればレーザー治療や硝子体手術が選択されることがあります。 |
2013年10月1日掲載 |
|
|
|
|
|
|