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悪性高血圧症における眼底所見

1)悪性高血圧症とは
 合併症が急速に進行する重症な高血圧症であり、基礎疾患に関係なく次のような症状を示す病態のことを悪性高血圧症と呼びます。

(1)拡張期血圧が130mmHg以上

(2)眼底に視神経乳頭浮腫がある

(3)腎不全(血清クレアチニン5.0mg/d l 以上)

(4)全身症状が悪化し、頭痛、めまい、呼吸困難などを伴う
 悪性高血圧症の治療をしないで放っておくと、心不全、脳出血、心筋梗塞などを発症し、半年から一年で命を落としてしまう可能性が高い重大な病気です。すぐに入院して慎重な降圧治療を開始する必要があります。

2)悪性高血圧における眼底所見
 高血圧による細動脈の攣縮、血管からの漏出による火炎状出血、軟性白斑、視神経乳頭浮腫、網膜浮腫を来たします(図1)

【図1】
 先日、視力低下を主訴として当院を受診されました患者さんの場合、頭痛もなく全身状態も特に悪くありませんでしたが、眼底に視神経乳頭浮腫を認め、収縮期血圧240mmHg、拡張期血圧124mmHgと悪性高血圧症が疑われましたので、すぐに総合病院で治療を始めていただきました。
2015年7月1日掲載 
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