視力の良くないおこさんが確実に増えてきています。特に小学校低学年の児童で眼鏡が必要になるケースが目立ってきている印象です。
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平成28年1月に文部科学省から「学校保健統計調査平成27年度(速報値)」が公表されました。そのなかの「裸眼視力1.0未満の者の推移」によると、一般に眼鏡が必要とされる裸眼視力が0.7未満の割合は、小学生で19.8%、中学生で42.4%でした。小学生では5人にひとり、中学生では5人にふたりが眼鏡が必要になる計算です。昭和60年度は裸眼視力0.7未満の割合が小学生10.0%、中学生26.4%ですので、現在の小中学生は親の世代に比較して近視の割合がほぼ倍増していると言えます。 |
文部科学省「学校保健統計調査-平成27年度(速報)の結果の概要」より抜粋 |
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近視になる要因として遺伝要因と環境要因が考えられます。遺伝要因は一世代で変化するものではありませんので、この近視の増加は明らかに環境要因によるものだと言えるでしょう。お父さんお母さんがこどもだった頃は、多くのこどもが野球・缶蹴り、ゴムとびなど外で遊んでいましたが、今のこどもたちの遊びはゲーム・マンガが中心となり、また小学生の頃から塾に行くことが普通になっていて、学校が終わった後に外で遊ぶ姿はほとんど見られなくなっています。 |
近視だからいけないということはないのですが、眼鏡やコンタクトを購入するのにもコストがかかります。目がいいに越したことはありません。少しでも目を守れるように、特に目に負担がかかる携帯ゲーム機やマンガは控えめにしましょう。また宿題や予習などの学習も含めて近い距離を見る場合には、30分に一度程度は遠くを見て目を休めてあげてください。 |
2016年3月1日掲載 |
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