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 早いもので、2004年になんよう眼科クリニックを開設して13年となりました。これまで大過なく診療を続けてこられたのも、地域の皆さまの暖かいまなざしと、献身的なスタッフおよびサポートしていただける関係者の皆さまのおかげです。改めまして感謝を申し上げます。

 この一年を振り返ってみますと、昨年秋に建物の外壁塗り直しと待合室の一部改装工事を行いました。約1ヵ月半の間皆さまにご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。雨の影響もあってなかなか工事が進まずやきもきしましたが、完了後に「きれいになりましたね。」と何名かのかたにお声をかけていただきとてもうれしく思いました。私も気分がリフレッシュできて良い機会だったと思っています。
 1月には新しいOCTを導入することができました。「目に関するあれこれ」でもご紹介いたしましたが、網膜の断層像をきれいに撮影できるようになりました。これまで見逃していた可能性のある病変も見つけることができるようになりました。また、撮影時間も短縮されていますので、皆さまのご負担も少なくご好評をいただいております。私自身もさらに研鑽を重ねて、より良い医療を提供できるように心がけていきたいと思います。
 今年はなかなか読書の時間を確保できませんでした。少ない中から1冊を選ぶとすれば「そして、星の輝く夜がくる」でしょうか。作家は以前にもご紹介したことのある真山仁さんです。ハゲタカシリーズでは企業買収をテーマとして、そのスピード感とスケールの大きさに圧倒されました。
 今回の作品は、東日本大震災後の人々の葛藤を描いています。津波で大きな被害を受けた小学校に大阪から派遣された教師が、すべてを失って呆然としている大人に対して迷惑をかけないようにおとなしくしている子どもたちと本音でぶつかり、子どもたちの感情を引き出していきます。主人公を支える校長の「子どもはのびのび育てる、大人の犠牲にしてはならない。」というフレーズが心に残りました。
 また、「これまで好きなだけ電気を使ってきた利用者が、震災や原発事故の後、手のひらを返したように東電や原発を悪者扱いするのは卑怯じゃないか。」と問いかける小学生の言葉にも、まさに自分のことを指摘されているようで衝撃を受けました。

 震災から7年が経過して、原発廃炉処理はまだ先が見えない状況ですが、その他の被災地への意識は少しずつ薄れてきていることに気づかされました。自分が生かされていることを感謝して、明日も生きる勇気をもらうためにも被災者のかたがたや被災地のことを忘れてはいけないと思いながら読み終えました。
 これからも、訪れていただいたみなさまをしっかり診療して、笑顔で戻っていただけるようなクリニックを目指していきたいと思います。なにかと至らない点もあるかと思いますが、疑問に感じられたことは私やスタッフにお気軽におたずねいただけましたら幸いです。

 どうかよろしくお願い申し上げます。
なんよう眼科クリニック 院長
日本眼科学会認定眼科専門医
野 村 秀 樹
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