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はやり目と言われたら…(2) 具体的対処法について

はやり目の大きな特徴としては、
 ・ウィルスによる結膜炎です。
 ・症状が強く長く続きます。
 ・接触感染します。
 ・学校へ登校してはいけません。
以上4点があります。そのため、もしはやり目になってしまったら、ご家族や周りのかたにうつさないことが大切になります。今回はご家庭でできる具体的対処法についてご案内したいと思います。

1. 家族全員で手洗いを励行する。触った水栓にも要注意
 患者さんご本人だけではなく、ご家族全員のかたが気を付けることが大切です。ティッシュペーパーなどを使って水栓に直接手を触れないように水を出し、まず流水でしっかり手を洗い、その後ハンドソープを使用してもう一度洗う二度洗いが効果的です。ウィルスが付着している可能性がある手で直接水栓を開閉しないようにしましょう。せっかく洗浄しても水栓にウィルスがついていたら再付着してしまいます。

2. 使い捨ての手袋やペーパータオルを活用しましょう
 手洗いしてもウィルスが残存している可能性がありますので、タオルは使用せずペーパータオルを活用しましょう。患者さんに接触する場合や脱いだ衣服を洗濯機に入れる際には使い捨て手袋を使用してウィルスがご自身に付着する可能性を減らしましょう。

3. 熱消毒(85℃1分間以上、または56℃ 30分)、
  次亜塩素酸ナトリウム0.1%での消毒が有効
 アデノウィルスは熱に弱いので、熱消毒が効果的です。食器などは食器洗浄乾燥機などをご使用されると安心です。お持ちでない場合は次亜塩素酸ナトリウム0.1%(ミルトンやハイターなど)での消毒が有効です。

4. お洗濯は乾燥機が効果的
 アデノウィルスは天日干しでは完全に死滅せず、乾燥状態でも10日ほど生存する可能性があるといわれています。お洗濯は乾燥機を用いて56℃以上の温度で乾燥させるといいでしょう。

5. ウィルス対応のアルコールタオル(二度拭き)で除菌
 衣服や食器以外では、ドアノブ、電灯のスイッチ、トイレの洗浄レバーなどに注意が必要です。そのような場所は、濃度80%以上のエタノールを用いたアルコールタオルで二度拭きされるとよいでしょう。

6. お風呂は最後に入るかシャワーのみで
 お風呂は最後に入るかシャワーのみで済ませるのがおすすめです。シャワーの後は60度の高温シャワーで浴室をよく洗い流し、水栓やシャワーヘッドの除菌も忘れないようにしましょう。

 はやり目は充血や目やになどの症状がある間は感染力があります。症状が治るまで学校をお休みしなければいけません。成人のかたでも医療・介護・福祉関係のかたはそれに準じた対応が望まれます。その間、ご家庭では上記のような方法で他のご家族が感染されないように気を付けるとよいでしょう。
(今回の情報は丸石製薬株式会社様のHPを参考にさせていただきました。
http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/disinf-adeno-virus.html
2019年3月1日掲載 
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