平成19年 2月18日午前10時から正午まで、愛知県眼科医会の主催により、多くの眼科診療所において緑内障無料検診が実施されました。当院も一昨年に引き続き参加いたしました。一昨年はどこの施設においても検診希望の方が殺到してかなり混乱しましたので、その反省から今回はメディアへの広告も控えめになったようです。 　今回、当院へは56名の方が検診にきていただきました。検診の結果、眼圧が高くて緑内障の可能性のある方が 3名、視神経の形状から緑内障の可能性のある方が 5名、合わせて 8名の方に緑内障の疑いがありました。その他の異常としては、ドライアイの疑いが 7名、白内障の疑いが 5名、糖尿病網膜症の疑いが 1名、鼻涙管閉塞の疑いが 1名という結果でした。 　緑内障の疑いありとなった方のうち 3名がその後当院に精密検査におみえになりました。その結果、3名のうち 2名の方が緑内障として治療を開始し、1名の方は経過観察となりました。緑内障は自覚症状が乏しい疾患で、今回見つかった方々もご自身ではまったく気づかれていませんでした。 　現在のところ、緑内障には根本的な治療法がありません。目薬や内服液などで病気の悪化をおさえることが精一杯です。ですから早期発見および早期治療が第一と考えられます。40歳を過ぎたらぜひ一度眼科検診を受けられることをお勧めします。 2007年5月1日掲載　 【関連コンテンツ】 ・平成17年、目の無料検診結果 ・糖尿病といわれたら眼科も受診しましょう！ ・老化から眼を守る5項目（米国眼科学会の提言より） ・緑内障のかたが気をつけるべき飲み薬 ・忍び寄る緑内障〜40歳を過ぎたら定期的に眼科検診を受けましょう