コンタクトレンズは目にとって異物です。目に合わないレンズを使用したり、使用方法を守らなかったり、レンズのケアを怠ったりすると角膜炎などを引き起こし、場合によっては取り返しのつかない事態を生じることになります。適切にコンタクトレンズを使用して快適な生活を送りましょう。
ご自身の目の状態によりどのレンズが適しているかは眼科医の診察により決まりますが、ライフスタイルやご自身のコンタクトレンズに対するお考えにより選択するコンタクトレンズがほぼ決まってきます。下記にコンタクトレンズの種類と特性を紹介しますので、ご参考にしていただければ幸いです。
1.ハードレンズとソフトレンズ
・
コンタクトレンズには大きく分けて2種類あります。
・
ハードレンズ:小さくて硬いレンズ。眼に対する安全性は高いが、異物感が強い。装用開始1週間はかなり辛抱する必要があります。
・
ソフトレンズ:大きくて柔らかいレンズ。付け心地は良いが、ケアを怠ると角膜炎などの眼障害を起こしやすい。
・
近年は装用感が良いためソフトレンズを選ばれる方が9割以上です。
2.ソフトレンズのタイプ
・
ソフトレンズには「2〜3年使用可能な従来タイプ」と「使い捨てタイプ」があります。
・
従来タイプは酸素透過性が低く、角膜に良くないため当院では扱っていません。
3.使い捨てレンズの種類
(ア)1日タイプ
・
1日使用したら破棄するタイプです。
・
毎日清潔で新しいレンズを使用したい方、コンタクトレンズのケアに自信を持てない方、週に2〜3回までしかコンタクトをしない方におすすめです。
・
他のレンズよりもコストがかかります。両眼で1ヶ月5300円から6000円程度です。
・
当院で処方可能なレンズは
ワンデーバイオメディックスEV
、
ワンデーアキビューモイスト
、
ワンデーアキビューディファイン、
となります。
(イ)2週間タイプ
・
2週間使用したら新しいレンズに交換するタイプです。
・
毎日はずして洗浄(ケア)することが必要です。
・
ケアをしないと角膜障害などが生じます。
・
コストは両眼で3ヶ月6300円程度ですが、ケア用品代が別途必要です。
・
当院で処方可能なレンズは
アキビューアドバンス
、
アキビューオアシス
、
メダリストプラス、
となります。
(ウ)1ヶ月タイプ(オーツーオプティクスの場合)
・
1ヶ月使用したら新しいレンズに交換するタイプです。
・
特殊な表面処理が施してありますので、ドライアイやアレルギーの方で1日タイプよりもコストを抑えたい方におすすめです。
・
毎日はずして洗浄(ケア)することが必要です。
・
ケアをしないと角膜障害が生じます。
・
コストは両眼で3ヶ月7400円程度ですが、ケア用品代が別途必要です。
・
当院で処方可能なレンズは
エアーオプティクスEX
のみとなります。
(エ)乱視用レンズ
・
乱視の強い方は乱視用レンズが必要になります。
・
当院で処方可能なレンズは
メダリスト66トーリック
(2週間タイプ)と
デイリーズトーリック
(1日タイプ)となります。
2007年7月1日掲載
【関連コンテンツ】
・
1日使い捨てコンタクトレンズをお使いの方へのお願い
・
2週間使い捨てコンタクトレンズをお使いの方へのお願い
・
遠近両用ソフトコンタクトレンズについて
・
カラーコンタクトレンズの安全性
・
コンタクトレンズによる目の障害