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アレルギー性結膜炎の所見について part2
春のスギ・ヒノキ花粉症は国民病ともいわれ広く知られていますが、初夏から盛夏にかけて生じるイネ科雑草による花粉症に悩まされている方も少なくありません。スギ・ヒノキ花粉症に比べるとイネ科花粉症は、くしゃみ・鼻水の鼻炎症状が少なく、目のかゆみや腫れなどの結膜炎症状が強いような印象があります。
以前にもアレルギー性結膜炎の所見について記載しましたが、今回はもう少し重症なケースについて、その所見をご覧いただこうと思います。
1.アレルギー性結膜炎の症状
アレルギー性結膜炎の主な症状は、かゆみ、充血、メヤニ、結膜浮腫の4つです。特に、メヤニは「白っぽい」というのが重要なポイントです。メヤニが黄色とか緑色の場合には細菌感染などの可能性が高くなります。
2.アレルギー性結膜炎の所見
アレルギー性結膜炎の所見には、結膜充血、結膜腫脹、結膜濾胞、結膜乳頭、結膜浮腫、およびトランタス斑、があります。
1)結膜乳頭【図1】
結膜上皮の炎症性増殖で、上皮自体が肥厚して“モコモコ”隆起しているように見えます。小さなものでも必ず中央より広がる血管網が認められることが特徴です。結膜乳頭の中でも、直径1mm以上の乳頭を巨大乳頭と呼んでいます【図2】。春季カタル、コンタクトレンズ装用に伴う巨大乳頭結膜炎に特徴的な所見です。
結膜乳頭写真
図1】 結膜乳頭
巨大乳頭写真
図2】 巨大乳頭

2)結膜濾胞(ろほう)【図3】
眼瞼結膜上皮下にみられるリンパが貯留した小さな“ツブツブ”です。なだらかなドーム状の隆起で、血管がなかに入っていない点で結膜乳頭とは異なっています。
結膜濾胞写真
図3】 結膜濾胞(ろほう)

3)結膜充血・結膜腫脹【図4】
結膜充血はアレルギー性結膜疾患ではもっとも多く見られる所見で、一本一本の血管が拡張していて“しろめ”やまぶたの裏側が赤く見えます。
結膜腫脹はまぶたの裏側が何となく“ふやけている”とか“ポテーッ”としているような感じです。結膜の血管やリンパ管の循環障害により生じると考えられます。
結膜充血や結膜腫脹はアレルギー性結膜炎に限らず炎症性の病態全般に見られる所見です。
結膜充血・結膜腫脹写真
図4】 結膜充血・結膜腫脹

4)結膜浮腫【図5】
結膜浮腫は、アレルギーにともない血管からの血漿成分が漏出し、“しろめ”がゼリー状に“ぶよぶよ”になってしまった状態です。眼アレルギーの特異的な所見で、特に動物アレルギーのかたが動物に接触してしまった場合などによくみられます。
結膜浮腫写真
図5】 結膜浮腫

5)トランタス斑【図6】
“くろめ”と“しろめ”の境界の部分で結膜が盛り上がって堤防のようになっているのをトランタス斑と呼びます。重症のアレルギー結膜炎に特異的な所見で、これがあるとステロイド点眼薬を投与しないとなかなか良くならない印象があります。
トランタス斑写真
図6】 トランタス斑
 このようにアレルギー性結膜炎にも多様な所見があります。私たち眼科医はこのような所見を確認しながらアレルギー性結膜炎の重症度を判定し、そのかたに適した治療を提供しようと考えています。
2008年8月1日掲載 
【関連コンテンツ】
アレルギー性結膜炎の所見について(2006年3月1日掲載分)
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