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【図1】 |
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図1は10代の方のスペキュラーマイクロスコープの写真です。上の画像が右眼、下の画像が左眼です。両眼とも細胞の形も大きさも揃っていてとてもきれいな内皮細胞です。写真右側の解析データの中の「CD」が内皮細胞の密度を表しています。このかたの場合は1平方ミリメートルあたり右眼3196個、左眼3355個の内皮細胞があることが示されています。ただ、この数値は測定ごとにばらつきがありますので測定の度に200から300程度の変動があります。 |
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【図2】 |
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図2は40代のハードコンタクトレンズを長年ご使用になられているかたの写真です。図1の写真と比べると、内皮細胞の形が不揃いでサイズも大きいことがわかります。ひとつの内皮細胞が傷んで消滅してしまうとその周りの細胞が少しずつ大きくなり、その細胞が抜けた穴を補うため、細胞が大きくて不揃いになってしまいます。このかたの場合は、細胞密度が1平方ミリメートルあたり2000前後になっていますから、今後は注意しながらコンタクトレンズをお使いいただくことが必要です。 |
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【図3】 |
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図3は20代の男性のかたの写真です。木材の破片が瞼に当たり角膜が混濁しました。治療により混濁は治りましたが、スペキュラーマイクロスコープを撮影してみると内皮細胞が部分的にかなり減少していました。写真の四角で囲まれている部分の細胞がその下の部分に比べるとずいぶん大きいことがわかります。打撲により角膜へのダメージが大きかったことがうかがえます。 |
このように角膜が透明で特に異常がないと思われるような場合でもスペキュラーマイクロスコープを撮影すると意外に角膜が障害されている場合があります。コンタクトレンズをご使用のかた、目に打撲などの外傷を受けられたかたはスペキュラーマイクロスコープで内皮細胞の密度を確認されることをお勧めします。 |
当院ではコンタクトレンズ処方を定期的にされているかたに対して、少なくとも年に一度のスペキュラーマイクロスコープによる角膜内皮細胞の確認を実施しております。そのほかのかたでもご希望がございましたら実施いたしますので、遠慮なくお申し出いただければ幸いに存じます。 |
2011年2月1日掲載 |
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