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学習時の照明について

 学習机を購入する際に気になるのが照明ですね。学習時の照明はとても重要で、その違いで疲れやすくなったり集中力が続かなくなったりする場合もあります。では学習時の照明を考える際に重要なポイントは何でしょうか。

1. 机の上だけではなく部屋全体を明るくしましょう。
 東日本大震災以降、節電意識が高くなっていて、ついつい部屋の照度も控えめにしがちですが、机の上だけを明るくして周りが暗い状態だと目が疲れやすくなります。
人間の目には順応というシステムがあって、明るいところでは網膜の感度を下げてまぶしくないように、暗いところでは網膜の感度を上げて少ない情報を見逃さないようにしています。机の上だけ明るくて周りが暗い状態だと、視線の移動に伴って順応が頻繁に必要になり目が疲れてしまいます。 子どもの目のアップ
 JIS基準では、勉強・読書時に必要な照度は500〜1000ルクス、子ども部屋として必要な照度は75〜300ルクスとされています。また、部屋全体の照明が明るければ机の上のデスクライトで生じる手元の影も少なくなります。
2. デスクライトはちらつきのないものを選びましょう
 机の上に置くデスクライトは面光源で手元の影のできにくい蛍光灯がお勧めです。そのなかでもちらつきの少ないインバータ式のものが良いでしょう。最近ではLEDのデスクライトも発売されています。
一般的にLEDは点光源なので多重影(いくつもの影が重なっている状態)ができやすく疲れの原因にもなります。LED式デスクライトにも面発光させるタイプやシェードを工夫することによって多重影が生じにくいタイプもありますので、購入前に一度確認されると良いでしょう。 ライトスタンド
3. 過度に明るすぎないようにしましょう。
 強すぎる光は網膜に障害を与えます。極端な例を挙げると、適切な観測器具を使用せずに日食を観測していて太陽光のエネルギーで網膜が障害をうけて失明してしまうことがあります。また、一般的に紫外線は白内障を促進します。
通常の生活でこのような目の障害を起こすことはありませんが、明るすぎる照明は網膜に負担がかかります。網膜は光を電気信号に変換してその情報を脳へ伝えます。その際にエネルギーを使っていますので、明るい光を見るということはその分大きなエネルギーを消費し、それに伴う老廃物も増えて網膜に負担を掛けることになります。 太陽
 お店で照明を選ぶときは周りもすごく明るくなっているので、目が明るい状態に順応していて、本来の明るさがわかりにくくなっています。デスクライトを選ぶ際には、実際にライトを机においてみて、きちんと座わり、机の上に白い光沢紙を置いてみてまぶしくないかどうか確認されると良いかと思います。また、明るさを調整できるデスクライトは便利でお勧めです。
 机の上だけでなく部屋全体に適切な照明がされていれば、デスクライトは頭の影や手元の影をカバーできる程度で十分だと思います。
右利きのかたには左手に、左利きのかたには右手にデスクライトを置くと手元の影をカバーできます。また、デスクライトの光が直接目に入らないようにするのはもちろん、デスクライトの位置を少し高くして左右へずらすことで本やノートから反射して目に入ってくる光の量を抑えることができます。 本

2011年10月1日掲載 
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