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 平成16年5月に開院させていただき、今年で10周年を迎えることができました。これもひとえに開院当初から温かく迎え入れていただきました地域の皆様、日ごろよりサポートしていただいている各業者様、当院では対応できない急患を受け入れてくださる中京病院や掖済会病院などの先生方、また、どんなときにも懸命に頑張ってくれているスタッフたちのお陰だと思います。ここに改めて感謝を申し上げます。
 高度な医療を提供できるわけでもなく、スペースや人材も限られる中で、「果たして当院は皆様のお役に立てているのか?」この10年間いつも胸のうちに自問してきました。はっきりした答えは得られませんが、患者さんをしっかり診て、できる限りの治療をして、当院で対応できなければ適切な病院を速やかにご紹介するという考えでここまで進んできました。
 それに対するひとつの答えとして、昨年から幼稚園・保育園眼科検診を始めました。まだ2園での実施にとどまりますが、3・4歳児の視力測定と眼科検診を実施しています。小児の弱視に関しては早期発見・早期治療が何より大切です。残念ながら名古屋市においては3歳児検診に眼科医による診察が含まれていないため、小学校就学時検診で初めて弱視が発見されるケースがあります。昨年の幼稚園・保育園眼科検診でも弱視が疑われるお子さんが数名おみえになり、治療に結びつきました。この地区での弱視を少しでも減らせるよう今後も積極的に取り組んでいきたいと思います。
 硬い話ばかりになってしまいましたが、この一年のプライベートな話題としては、体脂肪率を19.4%から16.7%に減らすことができました。特に意識しているのはダンベルを使った筋トレとウォーキングです。また食事もご飯やパンを少なめにしてたんぱく質を多めに摂るように心がけています。サッカーインテルの長友選手のように体脂肪率3%というのは無理ですが、体脂肪率とともに体重も3キロほど減り、からだが軽くなり疲れにくくなったような気がします。
 残念ながら筋トレとウォーキングに時間を割いたため、読書のほうはあまり進まなかった一年でした。数少ない読んだ本の中では、池井戸潤氏の「下町ロケット」をとても面白く読ませていただきました。ものづくりに夢を託しプライドを賭けて戦う町工場経営の主人公と社員たちの熱い物語です。夢に向かって頑張る人生って本当に素敵だなと思えました。これからも元気をもらえる本と巡り会えるのが楽しみです。
 10年経っても初心を忘れず、地域に貢献できるよう、スタッフとともに頑張っていきたいと思います。これからもどうかよろしくお願い申し上げます。
なんよう眼科クリニック 院長
日本眼科学会認定眼科専門医
野 村 秀 樹
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