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ドライアイの検査法について

近年、ドライアイという言葉をよく耳にしますが、日本でも800万人以上のかたがドライアイに罹患していると言われています。20年前に私が眼科医になったばかりの頃、ドライアイのかたはそれほど多くはありませんでした。そもそもドライアイが疾患であるという認識が乏しかったこともありますが、人口の高齢化やライフスタイルの変化がドライアイが増えている原因だと思われます。具体的には
「加齢や寝不足、ストレスの増加による涙液分泌の減少」
「パソコンや携帯電話などの普及に伴う目の酷使と瞬きの減少」
「エアコンの普及に伴う乾燥」
「コンタクトレンズ装用者の増加」
などが考えられます。
そもそもドライアイとは
「ドライアイとは,様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり,眼不快感や視機能異常を伴う」(2006 年:ドライアイ研究会)
と定義されています。その診断方法としては
: 自覚症状
: 涙液異常
: 角結膜上皮障害
のうち、すべてが揃っていれば確定、2つ認められれば疑いがあるとされています。
: 自覚症状について
 ドライアイの症状は目の乾燥感だけではなく、以下のような多彩な症状が現れます。
眼が疲れる
メヤニが出やすい
眼がゴロゴロする
眼が重たい
眼が乾く
なんとなく眼の調子が悪い
眼が痛い
時々涙が出る
目がかすむ
眼がかゆい
光がまぶしい
よく充血する
10秒以上眼を開けていられない
 上記の項目のうち5つ以上に当てはまるようならドライアイの可能性があります。
: 涙液異常について
 当院では、涙液メニスカスと涙液層破壊時間(BUT)を指標にして涙液の異常の有無を確認しています。涙液メニスカスは主に涙液の量を反映し、BUTは主に涙液の質(安定性)を反映しています。さらに必要なかたにはシルマー試験を実施します。シルマー試験とは、ろ紙をまぶたの縁にはさんで、5分間でどのくらいの長さが濡れるかを調べる検査です。
(1) 涙液メニスカス
涙液メニスカスとは、下まぶたの上の涙の溜まりのことです。通常、眼表面の涙の6〜7割程度がここに溜まりますので、涙液メニスカスで涙の量的異常の有無を判断できます。通常涙は無色透明ですので、フルオレセインという黄緑色の染色液を少量点眼して診察します【図1】。
涙液メニスカスが正常なかた
【図1】
涙液分泌減少型ドライアイのかた
【図2】
図2は涙液分泌減少型ドライアイのかたの前眼部写真です。図1の正常なかたに比べると涙液メニスカスがずいぶん少ないことがよく分かります。
(2) 涙液層破壊時間(BUT)
涙液層破壊時間(BUT)とは、まばたきをせずに目を開けたままにして、角膜(くろめ)を覆っている涙液層がどのくらいの時間安定しているかを調べる検査です。正常なかたでは10秒以上涙液層が安定していますが、BUTが5秒以下の場合に異常と判定されます。
蒸発亢進型ドライアイのかた
【図3】
図3は蒸発亢進型ドライアイのかたで、まばたきをして2〜3秒で角膜の涙液層が乱れてきてしまいます。角膜の表面にフルオレセインで染まった黄緑の涙がある部分と、涙が蒸発してしまって青い観察光がそのまま反射している部分がマーブル模様のように入り混じっている様子が写し出されています。
: 角結膜上皮障害
 ドライアイの程度が少し強くなってくると角結膜上皮障害が生じます。乾燥してくると手足が荒れてざらざらになるのと同じように、角膜や結膜も乾燥すると表面(上皮)に細かな傷ができるというイメージです。図4を見ていただくと角膜の下半分に細かな点々がたくさんあることが観察されます。これが角膜上皮の傷(障害)です。
角膜上皮の傷
【図4】
どの検査も外来で行われ短時間で終わり、痛みはほとんどありません。にあるような自覚症状が5つ以上当てはまる場合は一度眼科を受診されてみてはいかがでしょうか。
2011年3月1日掲載 
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